【妊娠中の食事②】妊娠中に控えた方がいい食品

前回、妊娠中の体重管理についての記事を書きました。
(参考:【妊娠中の食事①】妊娠中の体重管理
今回は栄養の面で、妊婦さんは控えた方がいい食品をまとめます。

控えた方がいい食品

アルコール

お酒のラベルに妊娠・授乳中の飲酒に関する注意事項が書かれているほど、深刻な症状が出てしまいます。
日本産婦人科医会によると、胎児性アルコール症候群では以下のような症状があらわれます。

・子宮内胎児発育遅延ならびに成長障害
・精神遅滞や多動症などの中枢神経障害
・特異顔貌、小頭症など頭蓋顔面奇形
・心奇形、関節異常などの種々の奇形

流産や死産、先天異常が起こる確率が高くなります。

クジラ・マグロ・金目鯛

メチル水銀は自然界に存在するもので、通常の魚介類にも含まれている重金属です。
普段食べる分には問題にならないのですが、クジラやマグロ、金目鯛はメチル水銀を多く含んでいるため、妊娠中は避けた方がいいとされます。

なぜ、クジラやマグロ、金目鯛はメチル水銀を多く含んでいるのでしょうか?
食物連鎖の上にいる魚ほど、多くのエサを必要とします。
小さな魚が持っているメチル水銀が体内に蓄積される(生物濃縮)ため、クジラやマグロ、金目鯛にはメチル水銀が多いのです。

一方、魚には良質なたんぱく質やEPA、DHA、カルシウムなどの重要な栄養素を多く含みます。
厚生労働省では、妊婦の魚介類の摂取について、以下のように基準が設けられています。

期間 1回に食べる量 種類
週1回まで およそ寿司5.3貫分 キンメダイ
メカジキ
クロマグロ
メバチマグロ
エッチュウバイガイ
ツチクジラ
マッコウクジラ
週2回まで およそ寿司10.6貫分 キダイ
マカジキ
ユメカサゴ(ノドグロ)
ミナミマグロ
ヨシキリザメ
イシイルカ
クロムツ

※マグロの中でも、キハダ、ビンナガ、メジマグロ、ツナ缶は通常の量で問題ありません。

塩分の多いもの

塩分を多く摂取しすぎると、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)のリスクが高くなってしまいます。
和食はヘルシーでダイエットに向いていると近年世界で人気がありますが、味噌や醤油など全体的に塩分が多くなりがちです。
適量であれば問題ありませんが、薄味を心がけるようにするといいでしょう。

生もの

妊娠中は普段よりも食中毒に感染しやすくなっているため、生ものは避けた方がいいとされます。
なかでもリステリア菌は塩分に強く、冷蔵庫に入れていても菌が増えるため、厚生労働省が以下の食品について、注意喚起しています。

・加熱殺菌していないナチュラルチーズ
(プロセスチーズは火を通しているので問題ありません)
・生ハム
・スモークサーモン
・肉や魚のパテ

先日、アメリカのFDA(食品医薬品局)から、アボカドは食べる前に外皮をよく洗うようにという勧告が出ました。
2018年12月24日付でニューズウィーク紙が報じています。
アメリカで流通するアボカドの外皮から、このリステリア菌が発見されたそうです。
他にサルモネラ菌が検出されたこともあり、このような注意喚起がされたそうです。

お茶、柿

鉄分と結合しやすいタンニンを多く含むため、貧血気味の人は特に気を付けた方がいいでしょう。

過剰摂取に気を付けたい食品

ビタミンA

ビタミンAは体内で生成することができない栄養素で、皮膚を保護する役目を持っています。
ビタミンAは身体に蓄積されていくため、大量に摂取しすぎるとめまいや皮膚炎を起こしてしまいます。
妊婦さんがビタミンAを摂取しすぎると、赤ちゃんの肺、頭蓋、眼球、心臓の奇形を引き起こすことがあるとされます。
妊婦さんが1日に必要とするビタミンAは、鶏レバーの焼き鳥2/3本ほどですが、通常の食事であれば特に気にする必要はありません。
ビタミンAを摂取しなくては……と、レバーやニンジン、ウナギ、アンコウの肝などを大量に食べすぎないようにしましょう。
特にサプリやジュースなどで摂りすぎるのはよくありません。

カフェインを多く含むもの

赤ちゃんの発達に影響を与える可能性があるため、大量に摂取しない方がいいとされます。

コーヒー 1日1~2杯
紅茶 1日2~3杯
緑茶 1日3~4杯

昆布・わかめなどの海藻類

海藻類はヨウ素を多く含み、赤ちゃんの甲状腺ホルモンを作るために必要な栄養素です。
しかし大量に摂取してしまうと、甲状腺機能を低下させると言われています。
少なすぎても、先天性甲状腺機能低下症(クレチン症)の原因となります。
昆布は特にヨウ素を多く含むため、多く食べてしまうことがあります。
和食のだしでも必要な栄養素は摂取できるので、食べる量に気を付けましょう。

牛乳や卵

牛乳や卵は赤ちゃんの筋肉や血液など、身体を作るために必要な栄養素であるタンパク質を含みます。
そのため、摂取した方がいい食品として知られます。
しかし牛乳や卵はアレルギーの元になることが多いため、過剰摂取するのはよくないとされています。

 

妊娠中に食べた方がいいとオススメされる食品でも、食べすぎるとよくないというケースがあるようです。
バランスよく、1日3食食べることが大切と言えるでしょう。

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