母乳はアレルギー予防に効果なし?

やっぱり赤ちゃんを育てるには母乳の方が……。
そんなふうに思い込んでいるお母さんはいませんか?

母乳はお母さんと赤ちゃんのスキンシップになる。
母乳の栄養の方が優れている。
母乳は赤ちゃんに免疫を多く与える。
……さまざまな理由で「母乳を出さなくてはいけない」と焦っているお母さんがいたら、ぜひ伝えたいことがあります。

厚生労働省が12年ぶりに、赤ちゃんの栄養に関する基本方針を改めるそうです。
その内容は「母乳はアレルギー予防に効果があるとは言えない」というものです。

母乳がアレルギー予防に効果があると言われていた時代

母乳は、アレルギー予防に効果があるとされてきました。
これはアレルギーを抑制する物質が、母乳を通してお母さんから赤ちゃんに届くと信じられていたためです。
まったく届かないわけではないのですが、ごく少量であるため、効果があるとは言えない……というのが、今回赤ちゃんの栄養に関する基本方針が改定されることになった理由です。

しかしその前には、母乳によってアレルギーが起こるとされていた時代がありました。

母乳がアレルギーを起こすとされていた時代

母乳がアレルギーを起こしやすくするため、ミルクを飲ませよう……という時代がありました。
まだ離乳食をはじめていない赤ちゃんが母乳を飲んで、食品アレルギーを発症することがあったためです。
アレルギーに敏感な赤ちゃんは、母乳に含まれるわずかな食品に反応してしまうことがあります。

また、長く母乳を飲んでいる赤ちゃんほど、アレルギーが多いという調査結果もありました。
しかしアレルギーを持っている赤ちゃんは、食べられるもの・飲めるものが限られています。
離乳食も様子をよく見ながらゆっくりと進めるため、必然的に長い期間母乳を飲むことになります。
こういったことが原因で「母乳がアレルギーを起こす」とされてしまったようです。

「母乳がアレルギー予防に効果がある」と強調されたのは、それ以前の「母乳がアレルギーを起こす」という内容をひっくり返すためであったのかもしれません。

赤ちゃんに必要な栄養を与えるということ

大切なのは、赤ちゃんに栄養を与えるということです。
栄養が足りているなら、母乳でもミルクでもいいのです。

今回、基本方針が改定されるのは「母乳でなくてはならない」というプレッシャーによって、産後うつやノイローゼになってしまうお母さんが増えたためだそうです。
赤ちゃんのことを真剣に考えて、まわりの心ない言葉に傷ついたお母さんがたくさんいたということでしょう。

育児は時代によって、良いとされていることが大きく変わります。
これを読んでいるお母さんはどうか思いつめずに。
大切なのは、赤ちゃんが栄養を摂れるということです。

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