自然の水場は危険!? 3つの理由

暑い日が続くと、大きな公園にある川や噴水で水遊びをしたくなりますよね。
猛暑日のニュースでもよく見かける光景です。
でも、ちょっと待って!
まわりに「水場で遊んではいけません」という看板は出ていませんか?
禁止されている川や池、沼などで遊ぶことは危険です。

おぼれてしまう

おそらくみなさんが一番に思いつくのがこの理由でしょう。
人間は少しの水……5cmほどの水位でもおぼれてしまうことがあります。
水の中で転んだあと、うまく身体を起こすことができればいいのですが、
水底が平らであるとは限りません。
上から見えないだけで、水流が渦を巻いていることもありますし、
水苔や藻ですべりやすくなっていることもあります。
積もった泥に足をとられて底なし沼にいるように
身動きがとれなくなることもあります。
小学生がボールや体操服をうっかり池に投げ入れてしまい、
自分でとろうとしておぼれてしまった……という例も多いのです。

寄生虫

先日、キツネの巣の近くにある水場で子供が遊んでいる画像がSNSに投稿され、
寄生虫学の専門家が注意喚起を行いました。
北海道の方はご存じだと思いますが、エキノコックスという寄生虫は
キツネやその糞に含まれていることが多く、直接さわったり、糞に汚染された
山菜や水を口にすると感染します。

エキノコックス症は人間に感染し、自覚症状のないまま10年ほど潜伏、
気付いたときには手遅れになることの多い危険な病気です。
肝臓、腎臓、肺、脳などを浸食して、意識障害やけいれん発作、胆道閉塞や肝障害、
ときには臓器を破裂させることもあります。
(参考ページ:「エキノコックス症とは」厚生労働省

野生動物が保持する虫や虫卵は多く、生息地で遊ぶことで感染のリスクが高くなります。
キツネなどの野生動物は遠くで見るだけにしましょう。

アメーバ

ネグレリアフォーレリーと呼ばれるアメーバがいます。
一時期テレビで「殺人アメーバ」として騒がれたので、ご存じの方もいるのではないでしょうか。
鼻などから侵入して脳に到達し、アメーバ性髄膜脳膜炎を引き起こします。
感染した脳はドロドロに溶けたようになるため、「脳食いアメーバ」と呼ばれることもあるようです。
(参考ページ:「脳を食べる病原性アメーバ、鼻から侵入」ナショナルジオグラフィック

症例は主にアメリカですが、国立感染症研究所によると、日本でも1996年に佐賀県で発症例があります。
日本のプールや温泉は塩素で消毒されていますが、自然の水場ではそうもいきません。

主に危険性の高いものをご紹介しましたが、2015年度から「ぎょう虫検査」が廃止されたこともあり、
寄生虫の感染に気が付きにくくなっています。
「水場で遊んではいけません」と看板が出ているのには理由があります。
危険を避けるためにも、遊ぶ場所は選びましょう。

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