前回は戌の日の由来や水天宮について書きました。
今回は、実際の戌の日の流れについて書いていきます。
前回の記事:
[kanren postid=”3530″]

| 1.戌の日の安産祈願、どう進めればいい? |
| 1-1.いつ決める? |
| 1-2.寺社にお願いする |
| 1-2-1.日程について |
| 1-2-2.人数について |
| 1-2-3.腹帯(岩田帯)について |
| 1-2-3-1.電話がつながらない…… |
| 1-3.何を着ていけばいい? パパ・ママの服装は? |
| 1-3-1.写真は撮影するの? |
| 1-4.初穂料・祈祷料を準備する |
| 1-5.当日の流れは? |
| 1-5-1.お食事会は? |
| 2.どうして腹帯を巻くの? |
| 2-1.どうやって巻くの? |
| 2-2.妊娠中毒症と腹帯 |
戌の日の安産祈願、どう進めればいい?
安産祈願をどのように進めればいいか、手順を書いていきます。
いつ決める?
戌の日の安産祈願のお参りは、5か月目の最初の戌の日にするものでした。
しかし現代では、妊婦さんの体調や参加する人たちのスケジュールによって決めることも多いようです。
妊娠すると、つわりなどの体調不良はもちろんですが、健診やお迎えの準備でも忙しくなります。
1か月前には決めておくのがいいでしょう。
大安や先勝などの六曜で日取りを決めることもあります。
| 六曜 | 吉凶 |
|---|---|
| 大安 | 何をするにも吉の日であるとされます。 |
| 先勝 | 午前中が吉とされる日です。 |
| 友引 | まわりを巻き込むといわれ、お葬式などでは避けられます。 お祝い事であれば問題ありません。朝晩が吉です。 |
| 先負 | 午後が吉とされますが、控え目である方がいいため、お祝い事には向きません。 |
| 赤口 | 赤から炎や血を連想させるため、祝い事には大凶とされます。 |
| 仏滅 | すべてにおいて凶の日であるとされます。 |
寺社にお参りするのであれば、大安・先勝・友引がいいでしょう。
[kanren postid=”3530″]
寺社にお願いする
まずは安産祈願をやっている寺社が、どこにあるのか調べましょう。
妊婦さんが出かけるにあたって、無理のない距離であることが大切です。
寺社を決めたら、以下のことについて聞いてみましょう。
- 日程について
- 人数について
- 腹帯(岩田帯)について
予約できる寺社もあれば、当日受付のみの寺社もあります。
[kanren postid=”3556″]日程について
ほとんどの寺社には、神主さんやお坊さんがいます。
しかし最近では寺社を担当する神主さんやお坊さんがいないケースや、近くの寺社をかけもちで担当しているケースもあります。
安産祈願を行っている場合でも、神前式の結婚式があるなどで日程が合わないことがあります。
相談してみるのがいいでしょう。
人数について
安産祈願で有名な寺社では戌の日にお参りする人が多すぎて、一家族何人までとお参りできる人数が決まっていることがあります。
何人でお参りするのか、何人まで昇殿できるかなど、聞いてみましょう。
腹帯(岩田帯)について
腹帯は安産祈願後の授与品として寺社からいただくこともありますが、自分で用意することもあります。
寺社によって違うため、確認をしておいた方がいいでしょう。
持ち込む際には、新品のものを祈祷していただきます。
電話がつながらない……
一般的な寺社は、日中にしか電話がつながりません。
午前10時から午後4時ごろに電話してみましょう。
(行事などで出られないこともあります)
何を着ていけばいい? パパ・ママの服装は?
神様や仏様の前でお願いをするのですから、失礼のない服を着るのがいいでしょう。
男性ならスーツ、女性ならワンピースなどがおすすめです。
裸足やショートパンツ、ジャージでお参りするのは、あまりよくありません。
写真は撮影するの?
写真館に依頼しての写真撮影は、赤ちゃんが生まれた後、お宮参りのときに行う人が多いようです。
スナップ写真などは撮影してもいいでしょう。
神社やお寺によっては、撮影禁止の場所もあるので気を付けましょう。
初穂料・祈祷料を準備する
お祝い事用ののし袋に、お金を包みます。
表書きは、神社であれば初穂料、お寺であれば祈祷料と書き、その下に名前を書きます。
戌の日の安産祈願の相場は、5,000円~10,000円です。
当日は袱紗(ふくさ)に包んで持っていきましょう。

当日の流れは?
寺社についたら社務所や寺務所で名前を伝えて、初穂料や祈祷料をお渡しします。
寺社の準備ができたら昇殿します。
安産祈願を行った後、授与品をいただいて帰ります。
授与品として腹帯をいただいた場合は、家に帰ってから、お腹に巻きましょう。
お食事会は?
つわりがひどい場合は行わないこともありますが、安産祈願を行った後、お食事会をすることがあります。
以上が、一般的な戌の日の安産祈願の流れです。
どうして腹帯を巻くの?
妊娠5か月目になるとお腹も大きく目立つようになり、動きにくくなります。
大きくなったお腹を支えたり、保湿や保温の目的で巻きます。
どうやって巻くの?
お腹を締め付けないように、やさしく包んで巻きましょう。
コルセットのイメージでぎゅうぎゅうに巻いてはいけません。
妊娠中毒症と腹帯
産婦人科によっては、腹帯をすると妊娠中毒症になりやすいと指導されることがあります。
腹帯が大きなお腹を圧迫してしまうため、禁止されているようです。
コルセットタイプの妊婦帯をお清めしてくれる寺社もありますので、相談してみましょう。
折りたたんだ腹帯を妊婦帯とお腹の間にはさむ人や、お参りをした戌の日にだけお腹をやさしく包む人などもいます。



妊婦帯(ボーダー柄)はこちら
妊婦帯(王冠柄)はこちら
妊婦帯(デイジー柄)はこちら
戌の日について、おおよその流れが伝わったでしょうか。
妊娠中はつわりや体調不良が多いため、無理のない範囲で行いましょう。

