ベビーカーやベビーラックに座らせたら、赤ちゃんが嫌がってしまってギャンギャン泣いてしまう……。
赤ちゃんあるあるだと思います。
赤ちゃんだから好みはまだないのでは?
ピュアでフラットな状態なんじゃないの? と思う方がいるかもしれません。
いいえ、違います。
赤ちゃんにも、しっかりと好みがあります。
しかも赤ちゃんの好みときたら、日替わりどころか時間で替わります。
「これは好きなんだな……」
「すごく嫌いなのね」
「昨日はダメだったけど、今日はOKっぽい」
毎日そんな確認のくり返しです。
でも赤ちゃんって、そういうものなのです。
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我が家には、手動のベビーラックがありました。
「一人で家事と育児をするなら絶対必要!」と強く推されて、買ってもらったものです。
でも実際に使うと、ギャンギャン泣いて暴れるんですよね。
ゆらゆら揺れるベッドとして使うのもイヤ。座るのもイヤ。
途方に暮れて、結局、家事をしている間はおんぶひものお世話になっていました。
お部屋の隅にポツン……と置かれていた悲しいベビーラックでしたが、
ある日突然、脚光を浴びることになりました。
「キャッハー!」というテンションの高い笑い声がするので見てみると、
イス状態のベビーラックにつかみかかって、自分でガタガタと揺らしている子供の姿が!
すっかりロデオ状態です。
※画像はイメージです。
しぶしぶベビーラックから降りた子供は、鼻息を「むふー」とさせていました。
「危ないからやめようね」とロックをかけましたが、子供はよく見ているものです。
私が見ていないすきにロックをはずし、ハードな遊びをくり返します。
怒りながら泣いていたのであわてて見に行ったら、壁とベビーラックの間に
さかさまにはさまっていたこともありました。
勢いあまって頭から落ちたのでしょうが、どれだけ揺らしたらそうなるの……?
会社でこの話をしたところ
「そういう子にはバウンサーがいいよ!
自分で揺らせるから、運動能力もよくなるよ」
と教えてもらいました。
その情報、もっと早く知っていたらなあ……。
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本来の役割とは違いますが、我が家のベビーラックはなんとか日の目を見てくれました。
どれだけ便利なグッズでも、子供が使ってくれなければ意味がありません。
「せっかく買ってあげたのに、どうして使わせないの?」
電車の中で、そう言っているお姑さんたちを見かけたことがあります。
違うんです。子供が嫌がるから使えないんです。
私は自分が2歳だった頃の記憶がぼんやりとあります。
ひいおばあちゃんの買ってくれたおきあがりこぼしが怖くて使えませんでした。
勝手に動くのが怖くて、押し入れの奥に隠した記憶があります。
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せっかくのプレゼントや便利な品が日の目を見ないのは、とても悲しいことです。
チャイルドシートのように命を守るものなら、子供が嫌がっても使わせます。
でもそうではないものを無理に使わせるのは、かわいそうですよね。
子供の好みを知るためにも、まずはレンタルで試すという方法がもっと広がればいいなあと思っています。
「レンタルで気に入ったから購入したい」とおっしゃるお客様も、何人かいらっしゃいますよ。
