ベビー用品・育児用品について話していると「ベビーカーがあるのに、だっこひもまで必要?」という声を聞くことがあります。
『必要最小限のベビー用品とは?』でも書きましたが、だっこひもとベビーカー、どちらかがあれば、お出かけ先ではなんとかなることが多いものです。
特にコロナ禍で外出が限られている現在では、お出かけの機会自体が減っているため、必要性が感じられないかもしれません。
しかし出産を経験した人たちがよく「エルゴ」というのを耳にしますよね。
エルゴベビーのベビーキャリア(だっこひも)は人気の高い商品の一つです。
今回はだっこひもについてご紹介していきます。

1.だっこひもって必要? |
2.だっこひもの種類 |
2-1.ベビーキャリア |
2-2.スリング |
2-3.ヒップシート |
2-4.おんぶひも |
3.だっこ・おんぶの種類 |
3-1.縦だっこ |
3-1-1.前向きだっこ |
3-1-2.対面だっこ |
3-2.横だっこ |
3-3.ななめだっこ・腰抱き |
3-4.おんぶ |
だっこひもって必要?
赤ちゃんを連れて外出していると、ベビーカーでの移動が難しい場面に出くわすことがあります。
たとえば災害などで避難するときに、ベビーカーを使うことは難しいでしょう。
日常生活の場でも、階段やエスカレーター、公共交通機関、混雑した場所、家事をしている最中など、だっこひもが活躍することがあります。
しかしだっこひもを対象年齢の上限である2歳まで使いつづけている人は、ほとんどいません。
大半がベビーカーの使用に切り替えます。
だっこひもを使いつづけていると、ひどい肩こりや腰痛になってしまうためです。
「赤ちゃんの体重が15kgならお米みたいなものだし、そんなに重くないでしょ」
そんなことを言う人もいますが、日常的にだっこしてみると、赤ちゃんがだっこひもの中で反り返ったり、興味のあるものに身を乗り出したり、泣いて手足をバタバタさせたり、だっこしている人を蹴ったりと、予想外の動きをすることがわかります。
思ってもみない動きをするので、転ばないようにバランスを取ることになり、肩や腰に大きな負担がかかってしまうのです。
外出などで長時間だっこしているなら、なおさらです。
だっこひもの種類
だっこひも・おんぶひもには、さまざまな種類があります。
- ベビーキャリア
- スリング
- ヒップシート
各メーカーや商品によって使い方が大きく違いますので、かんたんにご説明します。
ベビーキャリア
リュックサックを身体の前で抱えるようなイメージで使える、オーソドックスな定番のだっこひもです。
商品によってはおんぶや腰抱きができるものも。エルゴベビーのベビーキャリアが有名ですね。
両手が使えること、赤ちゃんの体重を肩と腰で分散して支えることがメリットです。
しっかりと赤ちゃんを固定できる商品が多いため着脱に時間がかかること、熱がこもりやすいことがデメリットと言えるでしょう。
商品によってはおんぶができませんので、確認した上で購入しましょう。
スリング
斜めがけしたハンモックに赤ちゃんを包みこむようにして使うのがスリングです。
かさばらず、手軽に使えることがメリットですが、赤ちゃんに手をそえて支えつづけなくてはいけません。
使うのに慣れが必要なこと、ベビーキャリアと比べると安定感に乏しいことがデメリットでしょう。
ヒップシート
ウエストポーチの上に赤ちゃんを乗せるようなイメージで使えるだっこひもです。
お尻を乗せる部分がしっかりと安定しているのが特徴です。
赤ちゃんの成長に合わせて形を変えて使うことができますが、腰で支えるため、腰や膝の痛い人にはオススメできません。
赤ちゃんを手で支える必要はありますが「歩く!」「だっこ!」をくり返す年齢のお子さんにはぴったりです。
おんぶひも
おんぶに特化しているため、だっこはできません。
昔ながらの形状のものが多いため、親世代の人でも使いやすいのがメリットです。
おんぶは赤ちゃんの様子こそ見にくいですが、家事をするときなどはとても便利です。
しかしおんぶひもで外出するのは、ちょっと恥ずかしいという意見もあります。
身体の固い人はおんぶがつらいという話も聞きます。
だっこ・おんぶの種類
だっこ・おんぶの種類をご紹介します。
※商品によって、できないだっこやおんぶがあります。
縦だっこ
身体の前で赤ちゃんをだっこする形です。
両手が使えること、赤ちゃんの様子が見られることがメリットです。
ただし足元が見えにくいデメリットもありますので、階段を下りる際などは注意しましょう。
縦だっこには、前向きだっこと対面抱っこがあります。
前向きだっこ
赤ちゃんが、ママやパパと同じ方向を向いているだっこです。
視界が広いため、赤ちゃんは多くの刺激を受けることができます。
対面だっこ
赤ちゃんとママやパパが対面になるだっこです。
ママやパパの顔が見られるので赤ちゃんが安心しやすいこと、密着度が高いこと、眠りやすいことがメリットです。
横だっこ
赤ちゃんが横になって寝ている状態のままのだっこです。
新生児など、首がすわっていない赤ちゃんに向いています。
ななめだっこ・腰抱き
縦だっこに似ていますが、ママやパパの腰骨の上に赤ちゃんを座らせるような形の抱っこです。
身体の前にスペースができるので、ママやパパが動きやすいのがメリットです。
片手で赤ちゃんを支えます。
おんぶ
両手が使えること、ママやパパが動きやすいことがメリットです。
家事をするときなどに便利ですが、赤ちゃんの様子が見えにくいデメリットもあります。
だっこひもには多くの商品があるため、どんな種類がいいのか悩みますよね。
せっかく買ったのに使いにくかったり、赤ちゃんが嫌がったりしてしまう可能性もあります。
赤ちゃん用品を取り扱っている店舗で試着ができたりしますので、試してみるといいでしょう。
実際に長く使ったときの使用感を知りたい場合は、レンタルで試すのも一つの手です。
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